2019年12月6日金曜日

日本 台湾 米国 豪など 安全保障やエネルギー政策で協力強化へ


香港での市民への強行姿勢や米中の
貿易紛争と反比例して 日米と台湾との
関係は深まりつつあります

戦後は米台のみでほとんどなかった
日台の防衛面でもそれは見られ始めています


日米台議員、安保連携会議を検討

台湾との友好関係を重視する超党派の
日華議員懇談会(古屋圭司会長)が、
米国や台湾の議員と共に外交・安全
保障連携を研究する会議体の設置を
検討している。

台湾を巡る中国の動向を警戒し、
日米と台湾による連携策を模索する。
年内にも発足させたい考えだ。
懇談会関係者が明らかにした。

会議は、中国による軍事力強化などを懸念。
打開策について意見交換し、各政府への
政策提言も検討する/西日本新聞より

またオーストラリアを含め太平洋域での
エネルギー問題関連も扱う大きな枠組みも
動き出しています

インド太平洋エネルギーガバナンス意見交換

台米日豪が共催するグローバル協力訓練枠組み
(GCTF)のエネルギーガバナンスに関する
ワークショップが台北市内で行われ
インド・太平洋地域の15カ国から専門家が
参加し、地域内におけるエネルギーの
安全やレジリエンス(強靭性)について
意見を交した

同枠組みは台湾と米国が2015年、地球規模の
問題対処を目指し構築に向けた覚書を締結。

これに日本が今年から加わり、オーストラリアは
今回初めて参加した。
オーストラリアのゲイリー・コーワン駐台代表
(大使に相当)は、同国のマッコーリー・
キャピタルが台湾の洋上風力発電事業に
投資していることに言及し、台湾を重要な
パートナーと見なしていると言明。
また、台湾は二酸化炭素削減やエネルギーの
安全などの国際的な課題で貢献しているとの
見方を示した/①

豪も対中のスパイ活動防止策を強化するなど
しており こうした枠組みでの活動も活発に
なるとおもわれます

ただ注意しないといけないのは

GCTF/グローバル協力訓練枠組み
Global Cooperation and Training Framework
これは人権 メディア エネルギー等での
健全性などに関する内容ですが 別に

GCTF/グローバル・テロ対策フォーラム
Global Counterterrorism Forum

というまったく同じ略称の組織があるので
ちょっと混乱しやすいですな

また このエネルギーの安全性という
点に関しては 気になる記事もありました

フィリピン電力網、中国が「いつでも遮断可能」
比の電力供給網は中国政府の支配下にあり
紛争の際には遮断される可能性があるという
議員向けの内部報告書の存在が明らかになった。
CCNより

欧州のロシアによる天然ガス供給支配も
ありますが エネルギー保全は今後
更に重要性を増すでしょう

TPP交渉は「今が良機」蔡英文総統
日本の新駐台湾・泉裕泰代表と面会

蔡総統は日本の対台湾窓口機関、
日本台湾交流協会の台北事務所代表
(大使に相当)に1日付で着任した
泉裕泰氏と台北市の総統府で面会した
蔡総統は、経済面における両国の
密接なパートナー関係を強調し、
世界経済が低迷を続ける今こそ双方が
台湾のTPP参加について話し合う良い
機会だとの認識を示した。
② ①②台北中央社より


これも至極 結構なことだと思います

CPTPPで参加国を増やしたい日本と
TPPという国際的な貿易の枠組みに
参加したい台湾
両国の思惑は一致しているでしょう

歓迎台湾 TPP和訪日来来

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2019年12月5日木曜日

米国ウイグル人権法案可決 右派左派を超えた中国批判の世界的ビッグウェーブ


米下院】ウイグル人権法案可決 


米下院は3日、中国新疆ウイグル自治区の
ウイグル族への弾圧に対応を求める法案を
賛成407、反対1で可決した。

上院で可決し、大統領が署名すれば成立する。
香港デモへの対応で中国をけん制する
「香港人権・民主主義法」が成立したばかり。
ウイグル法案も成立すれば米中の貿易協議の
行方に影響を及ぼすのは必至だ。
AFP時事より


これはしごくけっこうな法案ですが
ひとつ大事な点は米下院は民主党が過半数を
取っています

前回の選挙で上院/共和と下院/民主となった
ことで対中政策に 大きな混乱が起きるのでは
という懸念がありましたが 杞憂だったようです

厳しい状態のウイグル

ウイグル人らが 強制的に引っ立てられていく
姿が捉えられ 大いに衝撃を与えました
この実態に 世界中の非難の声が集中し始めています


世界中が中共を非難
国連、ウイグル問題で攻防 欧米日本など
23カ国「拘束停止を


中国はウイグル自治区に国連監視団受け入れよ 
イギリス政府は中国西部の新疆ウイグル自治区に
国連監視団が「即時かつ無制限にアクセス」
できるよう、中国に要求した/BBC

まぁ この手の問題で米英が共同で動くことは
昔から珍しくありません

しかし ウイグルに関してはフランスはもとより
親中色の強い独メルケル政権でさえ 非難しています

フランスの外務省は中国に対し新疆ウイグル
自治区での「恣意的大量拘束」中止を求めた。

ドイツのメルケル首相もEUが同自治区に
おける人権侵害を非難したことを支持すると
議会で明言し、現状確認のための国連の一刻も
早い受け入れを重ねて求めた。

更に驚くのは あのっ! あの例の"東京新聞"でさえ 
中共のやり方をかなり強く非難する記事を載せています

ウイグル弾圧、とまらぬ中国 米欧諸国が批判強める 


中国政府が新疆ウイグル自治区で少数民族
ウイグル族を弾圧しているとの批判が、
国際社会で高まっている。
中国政府による弾圧の内幕を記した内部文書が
相次いで明らかになったためだ

これはもう 右派左派の垣根を超えた中共批判の
世界的ビッグウェーブが発生中という感じです
当の中共はもちろん 激しく反発しています

強烈な憤慨と反発

中国外務省の華春瑩報道局長は
法案可決を受けて談話を出し、
「強烈な憤慨と断固とした反対」を表明。

「米側は直ちに誤りを正し、法案成立を
阻止し、中国への内政に干渉するのを
やめるよう促す」と強調した上で、米側の
対応次第で「さらなる反応を示す」と警告した。

中共さんのオコLv
強烈な不満< 強烈な憤慨< 強烈な〇〇

中共の怒りの表現は↑のようになっています
次の〇〇にどんな言葉がくるか? 楽しみです


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2019年12月4日水曜日

中国ITの闇 社員に無実の罪を着せるファーウェイ 情報を抜くTikTok



他社へのハックやスパイウェア等の疑念の
晴れないファーウェイですが 今度は
雇っていた社員が逆らった報復のために 
無実の罪に陥れようとしていた疑惑が
もち上がりました

事件をでっち上げか

中国のファーウェイが補助金横領など
同社の不正を内部告発した元従業員への
報復として、事件をでっち上げて
刑事告訴した疑いが発覚し、中国で波紋が
広がっている。

元従業員の男性は在職中、政府の補助金を
受ける事業で多額の資金が横領されていると
告発。
華為は告発内容を調べず、約30万元
(約465万円)の退職金を支払って
男性を解雇し、更に男性が会社側を脅して
法外な退職金を要求したとして告訴した。


男性は2018年に公安当局に拘束された後
、恐喝の疑いで逮捕された。
ところが男性側が提出した退職金交渉時の
録音は同社側の主張と一致せず、検察側は
嫌疑不十分で不起訴処分とした。
元従業員は251日間拘束され不起訴となった。

華為不買の動きも
消費者の同社に対する不信感が強まり、
不買運動を呼び掛ける声も上がっている。

米中対立が激化する中、中国では政府の
後押しを受ける華為の製品購入を通じて
愛国心を示す動きもあったが、疑惑を
受け一転して攻撃対象となった。
サンケイより

自分は中共幹部らと甘い汁を吸い
挙句に暴露した社員に無実の罪を
おっかぶせようとしていたとは 
これが事実なら時代劇の悪徳商人/
あきんど並みの悪行です
仕置きが必要でしょう 

この他にも中国ITには悪い話が付きまといます

例えば 世界に広まってきているTikTokが
インドで有害サイトだと裁判沙汰に
なったことがありました

もう一度 載せておきましょう

インド裁判所 TikTokを禁止するように要請

マドラス高等裁判所は、「ポルノを奨励する」と
いう理由で中国のビデオアプリTikTok
TikTokを使用すると、短い動画を特別な効果を
付けて作成して共有できインドでも人気があります。

TikTokを使用していた子供達は性的犯罪に巻き込まれる
危険があるとマドラス高等裁判所は述べています。
タミル・ナードゥ州のIT大臣は、投稿内容のいくつかを
「耐え難い」と述べ、ヒンズー系の国民党グループも
このアプリの禁止を呼びかけました/外電大紀元経由

同様の動きは日本でも報じられています

※関連記事見出し
“エロ目的”のおっさんユーザーが増え
『TikTok』が急速に“おっさん化”敬遠され始める

エロ目的おっさんは困ったものですねぇ

警視庁などの統計では ネットを通じた
未成年の性犯罪は ほとんどがスマホ経由で
被害に遭っておりその9割が中高生だったそうです

また もう一つ懸念されるのはユーザー情報の保護です

世界最大手の米国のアルファベット系列や
FBでさえ多くの問題を起こしました

●フェイスブックが数億件のパスワードを
平文(非暗号化)のままで何年も保存していた
ことを認めた

●Google+で個人情報約5250万人分流出の
恐れあるバグ発見

これは2019の四月の再録ですが ご覧のように
自分はこの時点でユーザー情報の保護にも
懸念があると書いていました

案の定 思っていたような騒ぎが起きています

米学生がTikTokを提訴 
「個人情報を中国に転送」


中国系動画投稿アプリ「TikTok」
(ティックトック)が個人情報を中国の
サーバーに転送しているとして、
米カリフォルニア州の大学生が集団訴訟を
カリフォルニア州の連邦地裁に起こした


原告の学生は昨年TikTokをダウンロード。
アカウントは作らなかったが、数カ月後に
TikTokが学生に無断でアカウントを作り、
学生が作成したが投稿しなかった動画から
生体情報を読取り、個人情報ファイルを
作っていたという。

訴状によるとTikTokはユーザー情報を
今年4月に中国の2つのサーバー
bugly.qq.com と umeng.comに転送され
その情報には、ユーザーが利用端末や
閲覧したサイト情報が含まれていたという。

TikTok側は中国にデータを
転送している事実はないと主張している。
デイリー・ビースト等より抜粋

自社の社員まで無実の罪を着せる
アカウントを勝手に作ってデータを抜く
中国のIT関連の闇は深いと思えます



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2019年12月2日月曜日

ゲノム/遺伝子編集ベビー誕生させた中国人研究者 行方不明が続く 


2018年に世界で初めてヒト胚遺伝子編集
ベビーを誕生させたと発表した中国人
科学者 賀建奎が行方不明となっています


これまでの動きをまとめてみました

◆2018年11月下旬に香港で開催された
 国際会議で、南方科技大学の生物学者で
 賀建奎(He Jiankui)准教授が「遺伝子編集
 技術CRISPR/Cas-9で先天的にHIV耐性を
 持つ双子の女児が誕生したと成果を発表した

◆この研究は 賀准教授による所属大学への
 研究内容の虚偽申請や 実際に遺伝子編集が
 成功したのか?という実証問題 
 そして 当然のことながら医学と倫理両面からの
 問題により世界中から非難される結果となる


◆中国当局は賀准教授の研究室記録と残りの
 編集された胚を押収した。
 状況からその後は 自宅軟禁だったと思われる

◆そして 2019年1月深圳にある南方科技大内の
 アパートのバルコニーで目撃されたのを
 最後に 姿を現わしていない/AP通信等より抜粋

ここで遺伝子編集ベビー誕生当時の
報道を振り返ってみます


双子の遺伝子編集ベビー誕生
南方科技大学

中国人科学者の賀建奎准教授が発表した
父親からのエイズウイルス(HIV)感染を
防ぐためDNA改変に成功したとする双子の
女児誕生は科学界に衝撃を与えた。

賀准教授はまた、ヒト胚の遺伝子情報を
書き換えを行うために、安全性が
担保されていない技術を用いたとされている。 

ゲノム編集されたとされる赤ん坊


調査当局は、准教授がゲノム編集実験に
参加する8組のカップルを募り、結果的に、
2人が妊娠した
「ルル」と「ナナ」と呼ばれる双子は
現在は医師の管理化に置かれているという。
bbcより

クリスパー技術

賀氏は「クリスパー(Crispr)」と呼ばれる
遺伝子編集技術を用い、CCR5遺伝子の変異体
「CCR5デルタ32」を受精卵の段階に双子の
女児の染色体に挿入。双子の女児の
父親はHIVに感染していたが、女児らは
遺伝子変異によりHIVに感染しない。

CCR5に変異がある人は世界の平均よりも
早死の確率が2割程高いことが明らかになった。
afpより

つまりHIV感染には耐性ができたが早死にする
確率は2割高くなる可能性があるのが皮肉なところです

なんにしてもこのゲノム編集については
慎重な方向が求められると思うんですが
最後にちょっと見てもらいたいものがあります

日本学術会議という組織が催したシンポ
「ゲノム編集生物と社会について考える」

そこでは批判がある一方 活発な議論を行いたい
という内容で ずいぶんと前向きな姿勢が
覗われます

この日本学術会議は大学府の防衛産業等への
協力や参画について 批判を繰り返してきました
しかし 日本医学会をはじめ世界中から批判された
中国での双子を含むゲノム編集生物には
かなり前向きなことがわかります

ゲノム編集は有益な研究だからという言い訳は
通用しませんねぇ なぜならコンピーター
レーダーや航空機 インターネット GPS等々 
これら全てが軍事技術のスピンオフです
自分らのやりたいものは活発に議論して
気に食わない研究には執拗に嫌がらせ
これが 研究者のやることなんですかねぇ?


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