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2020年2月25日火曜日

中国の海航集団/HNA Group 実質的に破綻 巨大航空会社計画も空中分解へ!




武漢肺炎の威力は 中国の経済
特に観光や物流に大きな影響を与えています
それが元々 財政面に問題のあった巨大企業を
直撃しました

海航集団HNAグループ政府の管理下へ

中国は多額の負債を抱える複合企業の海航集団
(HNAグループ)を政府の管理下に置き、
同社の中核を成す航空会社や関連事業の
資産を売却する計画だ。
新型コロナウイルス流行による経済的影響を
食い止めるため、政府が介入した新たな一例となった。

HNAが本社を置く海南省の政府は、ウイルス
流行の影響で同社が金融上の義務を履行できなく
なったことから、同社を管理下に置くことに
ついて協議している。
この計画に詳しい複数の関係者が明らかにした。

航空資産はその後、地元企業に買収される可能性も
あるという。
当局は厳しい状況に陥った航空業界に対し、直接的な
資金注入あるいは統合を検討しているほか、
中国人民銀行は内需喚起に向け消費や投資の促進に
取り組む方針を示した/ブルームバーグより

海航集団/HNA Gの急激な栄枯盛衰
ホテル ヒルトン南京

中国の海航集団/HNA Groupは2000年に設立された
新しい会社でしたが 航空、不動産、金融 物流
など多種な分野で急成長したコングロマリットでした

ホテル業で有名なヒルトン・ワールドワイドや
ドイツ銀行の株式の大口株主などにもなっており
その勢いは フォーチュングローバル500リストで
2016年/353位→2017年/170位 にも表れていました

ところが その直後から不穏な噂が流れ
わずか3年後の2020年には 中共政府の
管理下に置かれるという急降下でした

そうした中で 特に見るべき点は中国の
航空業界に与える影響だと思われます

巨大航空会社を画策した海航集団

この海航グループの破綻で最も大きな影響を
受けるのが 中国の航空分野でしょう

それは大新華航空という巨大航空会社設立の
大計画が進められていたからです

海航グループが直接運営する海南航空を中心に
(ボーイング737-800型146機など計238機を運用) 
これを母体として 中国新華航空(全株式の60%
を海航Gが保有 ボーイング737型機16機運用)


ベースとなる海南航空だけでも フォーチュン・
グローバル500社リストの353位にランクされており 
最新の787ドリームライナーも所有していました

それに加えて天津航空 /大新華快運航空
(エアバス機を中心に72機を運用)
長安航空など 大小の航空会社を併せた
300機を優に超える巨大航空会社の誕生と
なる計画でした

その暁には中国の空を牛耳る存在となった
であろうことは取得されたGRAND CHINAという 
この航空会社のコールサインからからも伺えます

海航Gは錐もみで墜落 計画は空中分解


それが冒頭にあったように わすが数年で
債務不履行を多発して 創立者の一人であった
王健(ワン・ジエン)会長はフランスで謎の多い
転落事故により死亡し 海航Gも政府管理に
置かれることになったわけです

しょうがないので現在は各社はまた それぞれに
地元で運用をしていますが親会社がこれでは
今後は厳しいでしょう
エアバスなども海航には 機体の引き渡しなどを
断っている状況です

まさに高高度を目指し快調に上昇していた機体が
回復不能のスピンに陥り地上に激突した様相です

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