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2021年11月9日火曜日

〇恒大集団 今度は子会社が利払い履行せず また佳兆業も株取引停止へ

債務返済の荒海の中で危機的状況の
続く中国恒大集団ですがそのリスクは
本体だけでなく 子会社にも波及しています



中国不動産開発大手、中国恒大集団の子会社
「SceneryJourney」が発行した米ドル建て債に
ついて、一部の債券保有者が6日に期限を迎えた
利払いを8日午前までに受け取れていないことが分かった。

同社は半年ごとの利払いを6日に実行することになっていた。
30日間の猶予期間に入ることになる。
利払い総額は2022年11月償還債(クーポン13%)と
23年11月償還債(同13.75%)にかかる8249万ドル。

中国恒大はこれまで、同様の社債利払いを巡り、猶予期間が
切れる直前に履行することでかろうじてデフォルト
(債務不履行)を回避してきた。

今月10日には、先月11日に期日を迎えた
1億4800万ドル超の利払いが猶予期間切れを迎える。
中国恒大の広報担当者からは今のところコメントを得られていない。

同社の株価は8日前場に0.9%下落。年初からは
85%近く下げている。

デュレーション・ファイナンスによると、同社の
ドル建て社債は額面を約75%下回る水準で取引された

今年第4・四半期の102億ドルから、2022年
第1・四半期と第2・四半期はそれぞれ198億ドル、
185億ドルに急増するとみられる。
「不動産部門の悪化で開発業者の国内でのデフォルトが
再び増える可能性があり、投資家の警戒感によって
国内外の社債市場が相互に影響を及ぼす傾向が
強まるかもしれない」と指摘した。①

またこの他にも大陸の不動産関連の
悪化した状況が伝えられています
デベロッパーのグループの株取引が
停止されました

佳兆業と子会社株が香港市場で売買停止、
中国不動産株・債券に売り 



中国不動産開発の佳兆業集団と子会社3社が
5日の香港株式市場で売買停止となった。
佳兆業は前日、子会社が理財商品の支払いを
実行できなかったと発表、不動産セクターの
流動性を巡る懸念が高まり、関連株・債券が売られた。

佳兆業の株価は4日に15%超下落し、
過去最安値を更新していた。時価総額は
約10億ドルに上る。

佳兆業は理財商品に保証を付与している。
4日に出した文書で、厳しい不動産市況と
格付け低下により、かつてない流動性の
逼迫に直面していると説明していた。
中国の不動産会社の中では、経営危機に
陥っている中国恒大集団が今後1年で満期を
迎えるオフショア債が最も多く、佳兆業がそれに次ぐ。

ロイターが5日確認した文書によると、
佳兆業は深センにあるリテール・商業用不動産を
中心とする18件の資産(総額818億元=
127億8000万ドル=)を2022年末までに
売却する計画。
これによって得た資金を理財商品の償還に充てる。
また、同社は深センで95件の都市再開発
プロジェクト(評価額6140億元)を
抱えており、完成後の売却や早期の処分で
資本の強化につながる可能性がある。

メディア「財聯社」は事情に詳しい関係筋の
話として、華潤置地といった国有企業が
佳兆業の都市再開発プロジェクトの一部買収に
向け協議に入っていると報じた。

CGS-CIMB証券の中国調査責任者
「佳兆業は、新たに恒大的な存在になる可能性がある。
当局はいくつか緩和措置を講じているが、あまり
助けにならなさそうだ」と指摘。
「政府が積極的な緩和措置を取らなければ、
債務返済問題を抱える不動産会社がさらに
出てくるだろう」と述べた。②
①②reutersより

関連記事見出し
ソフトバンク孫正義社長 アリババ株など下落で
「実質は大赤字これまで中国で稼いだ利益を
3か月ですべて吐き出した」 

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2021年10月7日木曜日

〇中国土地バブル終焉のお知らせ 花様年など大陸大手企業が破綻へ

恒大集団破綻危機が世界的に注目されてますが
それより先に もう少し小ぶりですが
大陸の不動産関連企業が焦げ付きました


中国不動産開発の花様年、債務を返済できず 



高級集合住宅を手掛ける中国の
不動産開発会社、花様年控股集団は
今週、計3億1500万ドル(約350億円)
の債務の支払いができなかった。

肥大化した中国不動産業界において、
経営難の中国恒大集団以外にも財務の
ひっ迫が広がっているとの懸念が高まっている。

深センに拠点を置く花様年は証券取引所
への声明で、4日に償還期限を迎えた
2億600万ドル規模の社債を償還できなかった


現在は「グループの財務状況や現金ポジションに
影響が出る可能性」を見極めているところだと明かした。
これとは別に、売り上げベースで恒大に
次ぐ国内2位の不動産開発会社、碧桂園の
不動産管理子会社も、花様年が約7億元
(約120億円)の融資を返済できなかった
ことを明らかにした。

S&Pとムーディーズは花様年の信用格付けを
「デフォルト(債務不履行)」に引き下げ
花様年の中核メンバー


ほか、今回の元本不払いにより、残りの
社債についても不履行になる可能性が高い
との見方を示している。

ムーディーズのシニアアナリスト、
セリーヌ・ヤン氏は格下げの判断について、
「同日(4日)償還期限を迎えた2億570万
ドルの社債の支払いができなかったとの
花様年の発表を受けた対応であり、
デフォルト後に債権回収できる公算は
小さいとの当社の見通しを反映している」と述べた。


今回の報道を受け、膨張した中国の不動産業界
で債務問題が深刻化しているとの懸念が再燃した。

中国の銀行による2021年4~6月期の
人民元建て融資の残高のうち、不動産業界
向けのものは29%を占める。
不動産業界は中国経済にとって極めて重要で
あり、不動産および関連業界の対国内総生産
(GDP)比は約30%に上る。

マッコーリー・グループの中国エコノミスト、
ラリー・フー氏とシンユー・ジー氏は
5日の調査ノートで、「(中国の)
不動産業界は懸念すべき状況だ」と述べた


花様年のデフォルトは、恒大の問題が
「住宅購入者や不動産開発業者、銀行の
心理を冷やし、さらに多くの開発業者が
資金繰りに行き詰まる可能性」を示しているという。


関連記事
中国の不動産開発会社、花様年控股集団



(ファンタジア・ホールディングス・グループ)
のドル建て債が4日に急落した。
この日は表面利率7.375%の社債2億820万ドル
(約231億円)相当が償還期限を迎えるが、
12月償還債が売り込まれた。/ブルームバーグ

これもかなりな大型破綻です

花样年集团(中国)有限公司
/ファンタジアは1998年にできた
企業ですが金融や特に高級住宅の
分野で急成長を遂げました

中国全土の279都市に事業展開して
契約管理面積は5億6300万平方mに及び
2020年中国不動産企業トップ100でも
51位にランクインしていましたが
こんな結果になりました

またこの他にも 危ないところは幾つもあります

恒大以外にも危機波及の懸念 
中国不動産市場の見通しは明るいものではない

マッコーリーの試算によると、中国の
上位30都市における9月の不動産
売上高は1年前から31%下落した。

恒大の債務危機はこのところ世界の
投資家を動揺させており、中国経済や
金融市場の幅広い部分に影響が波及
する可能性に懸念が高まっている。

中国政府は20年夏、市場の過熱防止
のため過度の借り入れる抑える目的で
、不動産業界の引き締めに乗り出した。
恒大の問題はその後1年以上くすぶっている。

さらに今年、中国政府は政策目標で
「共同富裕(ともに豊かになる)」を
優先し、住宅価格の高騰を抑える方針を
明確化した。

住宅高騰が所得格差を深刻化させ、
経済・社会的安定性を脅かしているとの
見方を示している。

恒大は9月、早急に資金調達できなければ
デフォルトに陥る可能性があるとして、
投資家に資金繰りの危機を警告。
ここ数週間で少なくとも2回、社債の
利払いができなかった。


中国不動産業界4位「融創中国」にも
資金繰り悪化懸念 


不動産大手「恒大集団」の経営危機に
揺れる中国で、今度は業界4位の「融創中国」
に資金繰り悪化への懸念が高まっています。

複数の中国メディアによりますと
「融創中国」の浙江省紹興市にある支店が
地元政府に不動産市場への規制を緩和する
よう要請する書簡を送ったとみられると
いうことです。書簡には政府の規制強化に
より契約や住宅ローンの審査が厳しく
なったことなどが記されていて、
紹興市で開発した大型物件の販売が
急激に落ち込み、資金繰りも悪化し
始めたということです。

「融創中国」は2020年の売上高、
物件販売面積では業界4位ですが、
今年6月末時点の負債総額は9971億元、
日本円にしておよそ17兆円にのぼって
いるということです。
中国ではおよそ33兆円の負債を抱えた
恒大集団が経営危機に陥っていて、
不動産業界全体に影響が広がらないか、
警戒感が高まっています。/yahoonewsなど

恒大などに関しては混乱を避けるためか 
リーマンショックのような状況ではないと
いう説がみられます

ただこのように 複数の破綻が連鎖していけば
やはり全体に対するダメージは計り知れない
ものと思われます


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