債務返済の荒海の中で危機的状況の
続く中国恒大集団ですがそのリスクは
本体だけでなく 子会社にも波及しています
中国不動産開発大手、中国恒大集団の子会社
「SceneryJourney」が発行した米ドル建て債に
ついて、一部の債券保有者が6日に期限を迎えた
利払いを8日午前までに受け取れていないことが分かった。
同社は半年ごとの利払いを6日に実行することになっていた。
30日間の猶予期間に入ることになる。
利払い総額は2022年11月償還債(クーポン13%)と
23年11月償還債(同13.75%)にかかる8249万ドル。
中国恒大はこれまで、同様の社債利払いを巡り、猶予期間が
切れる直前に履行することでかろうじてデフォルト
(債務不履行)を回避してきた。
今月10日には、先月11日に期日を迎えた
1億4800万ドル超の利払いが猶予期間切れを迎える。
中国恒大の広報担当者からは今のところコメントを得られていない。
同社の株価は8日前場に0.9%下落。年初からは
85%近く下げている。
デュレーション・ファイナンスによると、同社の
ドル建て社債は額面を約75%下回る水準で取引された
今年第4・四半期の102億ドルから、2022年
第1・四半期と第2・四半期はそれぞれ198億ドル、
185億ドルに急増するとみられる。
「不動産部門の悪化で開発業者の国内でのデフォルトが
再び増える可能性があり、投資家の警戒感によって
国内外の社債市場が相互に影響を及ぼす傾向が
強まるかもしれない」と指摘した。①
またこの他にも大陸の不動産関連の
悪化した状況が伝えられています
デベロッパーのグループの株取引が
停止されました
佳兆業と子会社株が香港市場で売買停止、
中国不動産株・債券に売り
中国不動産開発の佳兆業集団と子会社3社が
5日の香港株式市場で売買停止となった。
佳兆業は前日、子会社が理財商品の支払いを
実行できなかったと発表、不動産セクターの
流動性を巡る懸念が高まり、関連株・債券が売られた。
佳兆業の株価は4日に15%超下落し、
過去最安値を更新していた。時価総額は
約10億ドルに上る。
佳兆業は理財商品に保証を付与している。
4日に出した文書で、厳しい不動産市況と
格付け低下により、かつてない流動性の
逼迫に直面していると説明していた。
中国の不動産会社の中では、経営危機に
陥っている中国恒大集団が今後1年で満期を
迎えるオフショア債が最も多く、佳兆業がそれに次ぐ。
ロイターが5日確認した文書によると、
佳兆業は深センにあるリテール・商業用不動産を
中心とする18件の資産(総額818億元=
127億8000万ドル=)を2022年末までに
売却する計画。
これによって得た資金を理財商品の償還に充てる。
また、同社は深センで95件の都市再開発
プロジェクト(評価額6140億元)を
抱えており、完成後の売却や早期の処分で
資本の強化につながる可能性がある。
メディア「財聯社」は事情に詳しい関係筋の
話として、華潤置地といった国有企業が
佳兆業の都市再開発プロジェクトの一部買収に
向け協議に入っていると報じた。
CGS-CIMB証券の中国調査責任者
「佳兆業は、新たに恒大的な存在になる可能性がある。
当局はいくつか緩和措置を講じているが、あまり
助けにならなさそうだ」と指摘。
「政府が積極的な緩和措置を取らなければ、
債務返済問題を抱える不動産会社がさらに
出てくるだろう」と述べた。②
①②reutersより
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