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2020年10月18日日曜日

〇承認申請中のアビガン 有効性検証 レムデシビルなどはWHOがネガティブな発表

ロシアでも2万4000人以上が死亡するなど
衰えをみせない 武漢ウィルスですが
かねてから名の挙がっていたアビガンの
承認申請が行われました 

 富士フイルム、アビガン承認申請 新型コロナ治療薬


富士フイルムホールディングス傘下の
富士フイルム富山化学は新型インフルエンザ治療薬
「アビガン」(一般名ファビピラビル)について
新型コロナウイルス感染症の治療薬としても
承認するよう厚生労働省に申請したと発表した
症状の早期改善に効果が確認された。


承認されれば「レムデシビル」「デキサメタゾン」に
続き国内3例目の新型コロナ治療薬となる。
アビガンは富山化学が開発し、新型インフルの
治療薬として2014年に承認を受けた。

またアビガンのプラセボ群との比較検証の
記事も載せておきます

アビガン 非重篤な新型コロナ患者の症状軽快

ウイルス陰性化までの期間
アビガン群11.9日 プラセボ群14.7日



試験は、ランダム化プラセボ対照単盲検比較試験
として実施した
非重篤な肺炎を有する新型コロナ患者156例を
対象に、アビガンの有効性、安全性を検討した。

主要評価項目である症状(体温、酸素飽和度、
胸部画像)の軽快かつウイルスの陰性化までの
期間(中央値)は、アビガン投与群11.9日で、
プラセボ群の14.7日より有意に短かった
(p 値=0.0136、調整ハザード比:
1.593[95%CI:1.024 – 2.479])

安全性上の新たなシグナルは認められなかった

同剤は国内で、新型インフルエンザ治療薬として
製造販売承認を取得している。
ウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害することで、
ウイルスの増殖を防ぐ作用機序を有しており、
RNAウイルスである新型コロナの治療効果が期待
されていた。/ミクス/医療専門サイト




一方でレムデシビルなどに対してWHOから
ネガティブな発表がなされました

レムデシビルなど4薬効果なし 
コロナ入院患者に―WHO

世界保健機関は、日本で新型コロナウイルスの
治療薬として特例承認されている抗ウイルス薬
「レムデシビル」を含む4薬について、WHOが
主導する新型コロナ治療薬の国際的な治験では、
入院中の患者への効果が「ほとんどないか、
全くなかった」と暫定的な研究結果を発表した。

効果なしとされた4つの薬

●レムデシビル
●インターフェロンベータ1a
●ヒドロキシクロロキン
●ロピナビル

いずれも、マラリアやエイズウイルス(HIV)など、
もともとは他の疾患やウイルスに対する治療薬として
開発されたもので、新型コロナへの効果が期待されていた。
WHOが15日に公表した30カ国の病院が参加した
治験の暫定結果(査読前)によると、4薬に死亡率や
入院期間を減少させる効果は認められなかった。
jijiより引用

この結果を見ると やはり抗HIV薬などの転用は
難しいようです


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2020年4月6日月曜日

*武漢ウィルス VS 人類 対抗する治療薬を見る


猛威を振るう武漢ウィルスですが 人類側も
黙ってはいません

そろそろ反撃の狼煙が上がってきそうです
今回は 世界で急ピッチで進められている
治療薬の中から 主なものを見ていきましょう 

アビガン/ファビピラビル

富士フイルム、新型コロナに対する「アビガン」の
治験の詳細が明らかに目標症例数に変更無ければ
2020年6月末にも終了見込み

早ければ4月3日までに国内で、COVID-19を対象と
した「アビガン」(一般名:ファビピラビル)の
治験を開始すると明らかにした/日経バイオテクより


「2014年に)抗インフルエンザ薬として
承認されました。(当時)アフリカではエボラ
出血熱が流行していて、エボラ出血熱には特効薬が
ありませんでした。イギリスのグループがアビガンを
予防に使いました。今回の感染症で一番重要な
肺炎については、アビガンを使った人は14日間
(2週間)では91%の人が改善している。

今、効くことが分かっている薬を使って、今のところ
どこまでやれるかということじゃないかと思います。」
白木公康教授/千里金蘭大学  MBSニュースより

今回 早い段階から名前の挙がっていた薬です
アビガンは元々は抗インフルエンザ薬でしたが
エボラ出血熱に対しても効果を現わし 効能の
高さが注目されています

現在 備蓄も70万人相当があり 今後は
200万人分程度に増量されるとのことです
続いてはイベルメクチンです

イベルメクチン/ストロメクトール

オーストラリア・モナッシュ大学 生医学研究所の
カイリー・ワーグスタフ博士は最近、1回量の
イベルメクチンで新型コロナウイルスの複製を
48時間以内に死滅させるとの実験結果を発表した。


イベルメクチンは2015年にノーベル医学生理学賞を
受賞した大村智氏が静岡の土から発見した「放線菌」
と呼ばれる新種の細菌で開発した寄生虫が原因となる
感染症の治療薬でMSD社が製造しています

この薬は 経口駆虫 疥癬(皮膚病)や毛包虫症の
治療薬として作られたものです


特徴としては水溶性が低く 体内に残りやすい
(血中半減期約47時間)という点があります
重大な副反応は報告されていません
こちらも大いに期待される治療薬でしょう
最後にヒドロキシクロロキンです

ヒドロキシクロロキン/クロロキン

COVID-19を来した血液透析患者に対して
ヒドロキシクロロキンを投与した一例/PDFより



COVID-19に対するヒドロキシクロロキンと
アジスロマイシン併用の有用性について/ PDFより



この薬はノバルティス製の全身性エリテマトーデスや
膠原病の皮膚症状、関節リウマチに対する治療薬で
したが やはりCOVID-19に効果がみられました

これとヒドロキシクロロキンと関連薬である
クロロキンを用い、現在、新型コロナウイルス
治療に向け臨床試験が行われています

どの薬も効き目がありそうですが 一日も早く
医療現場に届くとよいと思います

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