有名企業となったソフトバンクですが
いま その会社が大きく揺れています
いくつかの経済関連誌を見ても
■孫正義、投資で大失敗
株式公開という出口を見据えた
ババ抜きで負けたのはソフトバンク
■ソフトバンク、“ウィーワーク”
ショックで経営揺らぐ
こんな見出しが躍っています
これは髪が後退する前の若かりし孫社長ですね |
シェアオフィス会社への出資が発端となっています
今回のこの件について 見ていきましょう
SBG ウィーワーク支援へ
ソフトバンクGが、ウィーワークを運営する
米ウィーカンパニーへの支援を決めた。
ウィーカンパニー株の追加取得や融資などで
最大95億ドル(約1兆200億円)を投じる。
新たに50億ドル(約5400億円)を支援するほか、
30億ドル(約3200億円)を上限として既存株主
からウィー株を買い付ける。
創業者のアダムニューマン会長は9億7000万ドル
相当の株式を売却する/ロイターより
この出資 すでに一部は前倒しで振り込まれています
シェアオフィス事業を展開する米ウィーワークは
ソフトバンクグループが金融支援策の一環として
行う出資の前倒しに伴い、同社から15億ドル
/約1630億円の資金を受け取ったと明らかにした。
これに伴い、ウィーワークの共同創業者で同社を
率いてきたアダム・ニューマン会長の交代と、
株式の過半数を取得するソフトバンクGへの
取締役5人の割り当てを含むガバナンス体制の
変更が、実施される/ブルームバーグより
何が問題なのか?
ソフバンは中国のアリババに初期投資を行い
巨額の利益を得ました
このような手法で 大きく稼いできたSBですが
今回は なぜこうも騒がれるんでしょうか
まずWeWorkについてちょっと見ておきましょう
ウィーワークについて
WeWork/ウィーワークは2010年に設立された
米ニューヨークに本社があるオフィスなどを
シェアする事業を中心として拡大してきました
(現在は小学校やアパート関連事業部もある)
世界29カ国111都市に528カ所以上の取り扱い
物件にまで成長した 規模の大きい会社です
「新時代のオフィスを提供する」が宣伝文句
ここのシステムを見てみると自分専用デスクは
月350ドル/38000円(1ドル/108円換算)
これは他のメンバーと共用するオープンエリアに
専用のワークスペースが与えられ 施錠可能な
ファイルキャビネットにいくらかの書類の印刷と
郵便&荷物サービスが含まれています
ただし 契約金と初期費用が最低でも別途
625ドル/67500円必要ですね
壁に囲まれた施錠可能なオフィススペースだと
月400ドル/43000円以上から プラス契約金等
700ドル/75600円となりそうです(敷地面積不明)
なかなか おもしろいシステムだと思いますが
N.Yや香港など密集地域以外では どうでしょうか?
ウィーワークの実情が怪しかった
時価総額の評価も一説では5兆円などと
流布されIPOに向けて動き出したあたりから
雲行きが怪しくなります
まずウィーワークの業績が2018年12月期には
売上高が前期比から倍増の18億ドル約1900億円に
なった一方で 純損失額も同2倍の16億ドル/
約1700億円になってしまいました
経営者の資質も問われた
更に子供服関連のベンチャー企業あがりの
ニューマンCEOの問題行動も明らかとなります
●低金利でウィーワークから多額の借金をしていた
●自身が所有のビルを同社に貸しつけ金を取っていた
●当人の薬物使用疑惑
こんな行状からこのニューマンCEOは解任されています
ババ抜きの意味
こうしたことから出資者も当然 減っていきました
その結果 総額で計100億ドル超(約1兆800億円)の
金融支援は これまでの投資の中心であった
ソフトバンク・ビジョンファンド(SVF)では
出資者のサウジアラビア政府系ファンドの同意が
得られなかったようでソフトバンクグループが
おこなうことになったわけです
関連記事見出し
ソフトバンクG孫氏の出席イベントに
閑古鳥-サウジ投資会議
そんなに危ない橋を渡りたければ一人で渡れ
となるのは しごく当然な話でしょう
お父さん犬が お倒産犬になってしまう!?
しかも好景気に沸く状況ならともかく
マクロ的には米中貿易紛争の影響で
中国ではスタグフレーションが起きつつ
ある現状では オフィス需要が活況を
呈すとは ちょっと思えません
しかも巨額の資金援助をソフトバンク
自体で抱えてしまった
ここに今回の件が 大きく騒がれる所以があります
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