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2020年1月20日月曜日

ドイツと中国 蜜月関係に隙間風か ブラックリスト入りなど厳しい姿勢


長らくドイツを仕切ってきたメルケル政権のもと
ドイツと中国は蜜月関係を続けてきました



しかし メルケルの率いるCDUが第3党に
落ち込み 変わって右派ドイツのための選択が
伸びたことなどもあってか 独中関係に
僅かながら 波風が立ちはじめています

まず日本でも中国500.comに接触した
議員らが問題となっていますが 独でも
中国が利得となる行為をした者らが逮捕
されました

ドイツ検察、EU元大使を中国スパイ容疑で捜査 

ドイツ出身の欧州連合元大使ら3人が、
中国の国家安全省に情報を漏洩した疑いで
検察の捜査を受けていると報じた。ベルリンや
EU本部のあるブリュッセルなど9カ所が
家宅捜索された

元大使はブリュッセルの欧州委員会の元高官で、
複数の国のEU代表部に大使として赴任経験がある。
2017年、ドイツ大手企業を顧客に持つロビー会社に
就職。同年から、民間の企業活動に関する情報を
中国側に渡し始めたとみられている。

3人のうち2人は元大使が口利きをしたとされ、
別のロビー会社に勤めていた。1人は中国に
渡航し、中国側と接触した疑いがあるという。
/シュピーゲル サンケイより

一方で 中国側がドイツの企業をブラックリストに
載せるということもありました

中国がドイツ企業を「ブラックリスト」に
 企業版の信用格付け開始か

中国当局がすでに一部のドイツ企業を、
今年導入予定の企業版社会信用システムの
「ブラックリスト」に入れたことがわかった。

ドイツ系企業の「違反行為」
中国済南市にあるボッシュの環境汚染、
宝馬(BMW)の「広告法違反」、
ZFフリードリヒスハーフェンの上海子会社の
「労働時間法違反」などが挙げられた。

これらの企業は中国の法律法定を順守していると
強調した。
ツプリン社は、当局に指摘された年度報告の
未提出について、「1999~2004年までのこと
今まで影響はなかった」とした。

在中ドイツ商会は企業版「社会信用システム」に
強い懸念を示した。「経営者の『違反行為』に
よって企業の信用スコアが低下するだけでなく、
業務提携先の企業の信用スコアが低ければ、
こちらの企業のスコアも低くされる。
これにより企業が互いに監視せざるをえなくなる」

ブラックリスト入りの弊害
「信用度が低い」と評価されたこれらの企業は、
当局からより厳しい審査を受けるため、
公開入札に参加できず、税金優遇も受けられない
経営者も、飛行機のチケットを購入できず、
高額な個人の保険に加入できない可能性がある。
ARD/Plusminusより

これも政治的意図による圧力の一環でしょうが
あの中国にブラックリストに載せられるとは
どんだけなんだ! と思いますが 大リストラをして
破綻まで噂されるドイツ銀行のケースもあります
から  全てが嘘とも思えません

バレた ドイツ銀のダークなやり口
ドイツ銀行は20年前、中国に進出した際、
金融業界での熾烈な競争に打ち勝つため、
中国共産党のトップや親せきとの人脈形成のため、
党幹部に高額金品などの賄賂を送っていた。
さらに、中国高官の子息のための「縁故」の
採用枠があるという/南ドイツ新聞より

これから問題なるであろう華為と台湾関係
更に独中の間には二つの大きな問題が控えています
一つは米中の綱引きが続くファーウエィの5G認可
そしてもうひとつは台湾との関係です

先延ばしの態度を見せるメルケル政権に対して
中共は次のような警告を発しました

中国は、ドイツが痛いところに報復する

VW、Daimler、BMWなどのドイツ企業は中国で
他のどのメーカーよりも多くの車を販売している

ドイツがファーウェイのドイツ市場からの排除に
つながる決定を下した場合、中国政府は傍観しない
在ドイツ中国大使吴恳ウーケンはこの様に警告した。
nytimesより

世界の販売台数トップを走るVW 中国の脅しは効くのか?

このようにドイツ車の上得意先であることを
盾に脅しをかけています(えげつない!)

一方でアメリカもファーウェイ採用なら
将来的に軍用の連絡網を切ると圧力かけてますから
ドイツも 両国に挟まれてたいへんでしょうねぇ

また先ごろ総統選の終わった台湾の扱いも
中共さんの顔が真っ赤になるような動きが
出てきています


台湾との国交求めるドイツ人の請願書
必要な署名数5万人突破

台湾と国交を樹立するようドイツ政府に求める
請願書の署名数が議会で議論されるための条件と
なる5万人を突破

ドイツ外務省「台湾との関係拡大を計画」
国交樹立求める請願で公聴会開催
公聴会の様子 右が発案者

ドイツ外務省のアジア政策担当は、一つの中国政策を
維持する姿勢を示しつつ、台湾とは民主主義や自由など
の価値観を共有するパートナーだとした上で、台湾との
関係拡大を計画していると述べた/ベルリン中央社より

産業界はとうぶんはまだまだべったりでしょうが
政治面では少し流れがかわってくるかもしれません

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