2022年1月11日火曜日

〇中国の中堅不動産もデフォルト マンション価値下落など負の連鎖へ

中国の不動産関連では巨大な恒大集団のデフォに
目が行きがちですが 他にも数多くの同様の事案が
発生しています


中国不動産開発の世茂集団、
信託会社からの融資でデフォルト


中国の不動産開発会社、世茂集団が信託会社
から受けていた融資について、6億4500万元
(1億0100万ドル)の支払いを期限通り
実行できず、デフォルト(債務不履行)が発生した。

信託会社の中誠信託による投資家宛て
書簡内容をロイターが6日に確認して分かった。

2人の関係者の話によると、中誠信託は
世茂向け融資のうち7億5500万元は
返済を受けたものの、残りは支払われて
おらず、デフォルトになったと投資家に説明した。

世茂と中誠信託はいずれもコメント要請
に回答していない。

世茂は既に昨年12月時点で、資産売却を巡る
不安や物件販売のキャンセルをきっかけに株価と
社債価格が急落。さらに今年7月償還予定の
社債価格はこの日、70.6から47.625に
下がり、香港上場株も5.2%安で引けた。
ロイターより

保有資産を投げ売りに
中国の不動産開発会社、世茂集団が居住用
、商業用を含む全ての不動産プロジェクトを
売りに出した

同社は先週、信託会社から受けていた融資で
デフォルト(債務不履行)を起こした。

世茂は昨年12月下旬から売却先の模索で
仲介業者に支援を求めているという。
財新より

ムーディーズ、中国不動産の世茂集団を
格下げ 資金調達環境悪化

世茂集団のすでに投機的等級にある
コーポレート・ファミリー格付けを
さらに引き下げ、一段の格下げ方向で
見直す方針を示した


それで この世茂集団自身が2020年末に
発表した2021年以降の自社グループ及び業界の
見通しがありました



そうか 悪影響は軽微ねぇ?

世茂集団の2020~2022の株価推移



あんたらの2年後の株価 めり込んじゃってるんだが・・


また更にミクロ 個々のマンション販売価格なども
当然のごとく下げ圧力にさらされています


中国で広がる不動産「投げ売り」だぶつく在庫、


不動産市場が急激に低迷している中国の
各都市で、不動産物件が供給過剰となっている。
大幅値下げをして販売する業者が増えて
いるが、値引き前に購入した住民とのトラブルも
起きている。

 中国の不動産専門シンクタンク
「易居房地産研究院」が12月10日に発表した
リポートによると、国内主要100都市の
新築住宅の在庫は11月末時点で5億2110万平方m
に達し、2016年8月以来の最悪の水準となっている。

在庫数は36か月連続で前年同月比を上回り、
在庫の平均消化サイクルは12.5か月と長期化している。
中国で3線都市、4線都市と呼ばれる地方の中小都市で
在庫のだぶつきがとりわけ深刻で、在庫の
消化サイクルは2~3年に及ぶ。

 中国では2020年にコロナ禍が拡大し製造業や
観光業などが低迷すると、不動産へ投資が集中。
不動産価格が高騰して市民から不満が高まり、
政府が今年夏に不動産市場の過熱を抑える方針を表明した。

その後、不動産大手の恒大集団(Evergrande Group)の
債務危機が発生するなど、不動産市場が一気に冷え込んだ。
不動産業者は当座の資金を得るためにやむなく在庫の
安売りを開始。当初の販売価格から25%値引きも珍しくなく、
半値近くにする業者もいる。

こうした事態を受け、各地方都市では「値下げ制限令」を
打ち出し、同時にマンション購入者に補助金支給や
免税措置をすることで部分的な実質値下げを図り、
不動産の在庫解消に取り組んでいる。

中国で不動産と言えば7月までは「価格高騰」ばかりが
ニュースだったが、半年足らずで値下げが深刻な問題と
なり、ジェットコースターのような激しい展開を迎えている。
東方新報より


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