昨年末から中国で電力の供給不足が
顕在化してきました
中国、国営発電所が破産 本土北部に送電、
年間発電量30億キロワット、石炭価格高騰が原因
2020年12月24日、大唐国際発電有限公司
(以下「大唐電力」)は、債務者である
甘粛大唐国際聯城発電有限公司
(以下「甘粛大唐国際聯城発電」)の
破産手続きの終了を発表した。
2020年12月31日、大唐国際発電有限公司の
「連城発電会社の債権持分譲渡に関する
事項に関するお知らせ」によると、
大唐甘粛会社は、連城発電会社の
資産負債比率が同業の平均的な水準
(約75%)に合わせて最適化を継続し、
他の株主や関係者と連絡を取り合い、
連城発電会社が正常な操業を再開する
ことができ、当社の残債務と利息を
返済できるように、連城発電会社への
投資を増加させていくと記載されている。
破産と債務整理、まずは借金の割合を減らす
聯城発電所は甘粛省河橋鎮永登県に位置し、
総設置容量は66万キロワットで、2004年12月と
2005年2月には33万キロワットの2基が稼働し
、設計年間発電容量は30億キロワット時である。
石炭価格の高騰と稼働時間の低さから、
連城発電所は3年連続で赤字となり、
資本の連鎖が途切れ、2018年4月から
運転停止が始まった。
2019年12月31日、連城発電所の監査済み
資産総額約5.3億元、負債総額は約18.8億元で、
比率は355.59%となっています。
2020年10月30日、大唐電力は連城発電所の
債権の一部約13億5700万元(214億4000万円)
を資本金に転換した。
増資後、大唐電力の連城発電所の持分は
92.53%に増加し、比率は98.92%に低下し、
破産手続きを終了する資格を得た。
一方、大唐甘粛市の総資産は約177億2200万元
(2800億円)、負債総額は約185億8700万元
(2936億7000万円)、レシオは104.88%である。
2019年12月31日現在、大唐甘粛の2019年の
純資産は約-865百万元、営業利益は約50億
3300万元、純利益は約-195百万元となっている。
中国紙 国際エネルギーネットワークより
国営発電所が破綻するとは影響も大きいと
思われますが 昨年末から停電が頻発している
#深圳 などを含む大陸南部の広東省です
今回 破綻した発電所がある甘粛省は
モンゴルとも接する大陸の北部です
つまり大陸の南北での電力に危機的状態が
浮きらかになってきたわけですが
それだけではありません
中国の計画態で名の状況
「このままでは仕事にならない。
どの工場も発電機を購入して操業を
続けようとしている」
中国浙江省義烏市の工場関係者はこう
打ち明ける 世界最大の日用雑貨卸売市場が
ある義烏近郊には、加工工場が集積している。
今冬に入り、浙江省や湖南省、江西省で
計画停電が相次いでいる。
浙江省では官公庁の一部で気温が3度を
下回った場合のみ暖房利用を認められる
ようになり、工場にも稼働制限が指示された。
ネット上には真っ暗になった工場の様子などを
記録した動画が拡散している。
現地メディアは、出稼ぎ労働者が
故郷へ帰ってしまい5日に1日しか生産ラインが
動かせなくなった工場もあると報じた
特に状況が厳しいのは湖南省だ。
国有送電企業の国家電網は「戦時状態」に
あると宣言し、企業にはピークシフトが
呼びかけられた。
基本的に電力供給制限は住民の生活影響への
配慮から工場など企業向けに実施されるが、
同省長沙市では複数回にわたり居住区を含む
地域が停電の対象となっている。
日経ビジネスより引用
記事内の浙江省は最も東寄りで
湖南省はやや中部に位置しています
つまり大陸の各方面で電力供給が
滞っていることがわかります
電気が無ければ生活も生産もできる
わけがありません
ただ 今回の状況は豪州産石炭輸入が
減った程度のことではなさそうです
そこで次回も中国の資源エネルギー
セクターの危機を取り上げます
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