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2019年9月28日土曜日

京都二条城のフェイクニュースは何故流されたのか?





大きな災害が起きるたびに ネットでデマが
流された そういうマスコミ報道を見ます
また陰謀論大好きな困った層だなどとも
言われています

しかし 流言やフェイクはネットの専売ではなく
マスコミもずいぶんと垂れ流してきました

例えば朝日の慰安婦関連記事やK.Y事件
毎日の海外向け英語サイトでの恣意的な
翻訳などによるコラム閉鎖などなど 
過去にいくつも見られました

今回はそうしたマスコミ関連のフェイク記事を
いくつかまとめて いわゆるファクトチェックを
してみました

まず最初はTBSが流した 都内で野生の
ミミズクが発見されたというニュースです


 TBSのニュース番組「Nスタ」がミミズク
発見報道を謝罪  木彫りの置き物だと判明


これなどは裏取りをしていない典型的な事例で
( ´,_ゝ`)プッ アホと笑われるだけなんですが 
次のケースはそう単純ではありません

二条城フェイクニュース
これは見た方も多いと思いますが まず時系列に
沿って振り返ってみます

2019/2/6
二条城の砂利の道が歩きにくいと訪日客から
不評なので 舗装することになったという
内容の記事が流布される

2/7以降
 SNS等で この舗装化に対する批判コメントが相次ぐ
 (自分も某SNS内のコミュで 批判コメントを見ました)

2/12
二条城事務所から そうした事実は無いとの発表が
おこなわれ騒ぎは収束する

↓ これがその否定記事です
世界遺産・二条城(京都市中京区)の砂利道が
訪日外国人客らからの苦情で舗装されるとの一部の
報道に京都市元離宮二条城事務所は2019年2月12日
「そうした事情はありません」と否定した。

二条城フェイクニュース発生の謎
 この偽記事にはいくつか気になる点がありました

その1 有名な場所がターゲットになった
フェイクを流すにしても とてもメジャーな
地点を狙ってきたものです
世界遺産には 複数の厳しい審査基準があり
再生にも真正性などが求められています
それをいきなり 改修とは違和感がありました

その2 大手や専門サイトも引っかかった

記事自体は多くのマスコミに取り上げられています
それも芸能プロをやりながら 片手間にニュース
サイトをやっているようなところではなく 
大手も流しています証拠として 



 例えば読売サイトの記事 ↑を載せておきます



また まち座という建築等を専門に扱っている
サイトもこの記事を取り上げて 拡散させて
しまっています
つまり 記事の配信ルートは完璧だったと
いうわけです

その3 具体的内容に触れている
フェイクや嘘というのは 往々にして細部は
誤魔化すものです 細かいデティールが
省かれているからこそ偽物と見抜けるわけですが 
この二条城記事には"新年度予算案に調査費
900万円を計上する"といかにも 
尤もらしく予算の数字まで盛り込まれています
こうした細工が 信憑性を高める偽装に役立っています


これらを総合すると この二条城記事はフェイクに
しても とても良く作られた偽記事だったといえます

骨董に喩えるなら 永仁の壺とまではいかないけれど
かなりよく出来た贋作だったといえるでしょう

誰が何の目的で流したのか?
こうしてみてくると 出所は内情についてそれなりに
知っている者ではないのか?と思えてきます

しかしリークの反響からあわてて否定したとすると
先に挙げた 世界遺産の厳しい保全規定と矛盾
するようにも思えます 残念ながらいまのところ
得ている断片的情報では 詮索はここまでです

ただ 大手マスコミが流す記事だからといって
鵜呑みしてはいけないということです



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