2021年9月14日火曜日

〇マテリアルウォー2 トリチウム含有水も生かせば貴重な資源となるか?

今回も希少資源に関する内容ですが
レアな素材は半導体素子などの製造工場や



研究所などの需要ばかりで一般人には縁が
薄い印象があるかもしれません
しかし そればかりではありません

一般的なヘリウムも とても貴重なマテリアル

飛行船や夜店の風船にも詰められている
ヘリウムも実はとても貴重な物質です

飛行船/軽航空機などに詰められると
空気/大気より比重が軽いので浮力を発生して
空中に浮かび上がることができます 
※大気 比重1 に対してヘリウムの比重0.138





"ヘリウムは天然ガスから分離・精製される
ことが一般的ですが、ヘリウムを十分高い
濃度で含んでいる天然ガスの井戸は地球上の
一部の地域に偏在していると言われています。
アメリカの中西部には政府の管理するヘリウム
井戸および多くの民間精製工場があり、
世界最大の生産量を誇っています

また残念ながら日本にはヘリウムを多く含む
天然ガスの井戸は存在しないため、日本では
ヘリウムは生産されていません。"
日本産業・医療ガス協会より


最近はカタールなどアフリカからも来ますが
大きな世界シェアを持っているのはアメリカです



アメリカからのHe禁輸をされた かつてのドイツが
大型飛行船ヒンデンブルクに爆発しやすい水素ガスを
使用して大爆発事故を起こしたケースもありました

そして最近 米国の油田がシェールガス油田と
なって産出量が急増しましたが 一方でHeの
含有量が減ったために Heの希少性が高まりました

そんな中で厄介な汚染物質が宝の山かもしれんという
話がでています

※これは決して怪しい投資話ではありません!

福島の原発で地震による被害で汚染がおこりましたが
最近 特に取り沙汰されているのがトリチウムを
含んだ処理水の放出という案件です

ところがこの迷惑なトリチウムというのは
※tritium/三重水素、質量数が3である水素の同位体



不安定なために天然にはほとんど存在しない 
それこそレアなマテリアルです
実際にトリチウムは1グラムあたり300万円
という価値がついたときもあります
(高純度の金が1g当たり7000円弱)



しかもこの三重水素は夢といわれている
核融合炉の理想的な燃料でもあります
更にトリチウムは不安定ゆえに 安定化して
先に述べたヘリウムになります

回収技術はハードルは高いが・・



ところが 日本はこの希少なトリチウム水が
大量に出すぎてマイッチング! じゃあ流しちゃうか
という段階になっています

もちろん 低濃度のトリチウム水から純度の
高いトリチウムを回収することは技術的にも
コスト的にも現時点では難しいでしょう

これは純金と いくらか砂金を含んだ川の水の
ケースに似ているかもしれません
ですが お宝が含まれていることには違いはありません

捨てればゴミ 生かせば資源!


実際に2018年に近畿大学工学部で水を微細な穴を
持つアルミニウム製フィルターに通すことで
トリチウム水を分離する装置を東洋アルミニウム
と近畿大発ベンチャー企業ア・アトムテクノル
が共同開発しています

東洋アルミHPより

また この他にも量子科学研究機構と
田中貴金属なども 疎水性触媒を用いた
トリチウム処理の研究を行っています



東電や環境省や経産省 あるいは関連団体も
どうせなら この難しい回収システムにもっと
予算を出したらどうですかね?
ビニール袋を目の敵にすることなんかより 
遥かに人類と地球環境に貢献できると思われます


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