2022年2月21日月曜日

〇アメリカの裏庭 中南米に広がる中共の影

今回は米国の裏庭と称される中南米や
カリブ海周辺国が中共に取り込まれつつある
状況を見ます


中国、米国の裏庭で「バラマキ外交」
 軍事脅威の懸念も




米中間の緊張が高まるなか、中国は米国の
裏庭、中米やカリブ海諸国で勢力を拡大している。

中台の草刈り場でもある同地域で台湾と
断交し、中国と国交を結ぶ国が続出した。

台湾との同盟切り崩しに躍起になっている
中国は、今後もインフラ投資を通じて
影響力を拡大するとみられる。

専門家はこの地域で米国はまだ優位に
立っているが、中国の動きに警戒する
必要があると指摘した。


中台の綱引き場
中米・カリブ海地域は中台外交競争の
主戦場となっている。世界で台湾を
国家承認する15カ国のうち8カ国が
この地域に集中する。

台湾の蔡英文総統が就任した2016年以降、
中国はカリブ海・中米諸国への関わりを強めている。

インフラ投資を約束した中国の切り崩しが
功を奏し、17年にパナマ、18年にはエルサルバドル、
ドミニカ共和国がそれぞれ台湾と断交し、
中国と国交を結んだ。

 
この地域はチャイナマネーを必要としている。
パナマ政府は台湾と断交後、域内でいち早く
中国政府の広域経済圏構想「一帯一路」に加わった。

中国は同国で橋、鉄道、電力施設など
20以上の大型インフラプロジェクトに投資した。

中国は19年、エルサルバドルに対し、
競技場、国立図書館などの建設に計5億ドルを
投じると約束した。

中国は民主主義弱体化の国々に人気


政治専門家らは、米国が中米やカリブ海諸国の
政治腐敗に取り組み、一部の政府高官に制裁を
加えようとしていることも、民主主義の基盤が
弱いこれらの国々が中国政府に傾く理由の一つである、
とみている。

ニカラグアは、米国が同国オルテガ大統領の
側近に制裁を加えた後、昨年12月に台湾と
断交し、中国と国交を回復した。

米政府がエルサルバドルのブケレ大統領の
側近を汚職高官のブラックリストに載せた
直後、同大統領は中国政府のインフラ投資は
「条件付きではない」と称えた。

ホンジュラスのカストロ大統領は選挙に
勝利した後、中国と国交を結ぶ可能性を示唆した。

VOAは、「中米・カリブ海諸国は、中国の
アプローチは政治目的によるものだと
わかっているし、中国への経済的依存に
危機感も抱いている。
ほとんどの国は、米国を怒らせるつもり
もなく、米中の間でうまくバランスを
取ろうとしているだけだ」と分析した。

「一帯一路」構想による軍事的脅威

中国政府は、この地域を「一帯一路」
構想に組み入れようと積極的に動いている。

昨年12月末、キューバは新たに「一帯一路」
構想に参加した。
キューバのほか、ジャマイカなどカリブ海の
6つの島国、中米のエルサルバドル、
コスタリカ、パナマがすでに同構想に参加した。

近年、中国はエルサルバドルの新しい港に
数十億米ドル(1米ドル=115円)相当の資金を
投入し、アメリカから100マイル(160キロ)も
離れていないバハマの港に大型コンテナターミナルを
新設した。
中国はこの地域の他の国でも、同様に港湾への
投資を進めている。

米国は、中国が同地域で多額の投資と港湾事業を
展開していることに警戒感を抱いている。
これらの港湾は軍事拠点に転用できるからだ。

中南米を管轄する米南方軍のクレイグ・
ファラー司令官はかつて、中国がパナマ運河に
関わるインフラを支配することに重大な懸念を示した。

中国がこの地域の深水港を掌握すれば、
世界各地での軍事展開をサポートできるという。

中国の企業連合は18年、15億ドル(約1700億円)で
パナマ運河にかかる4本目の橋の建設案件を落札した。


2019年、米国はエルサルバドルに圧力をかけ、
沿海のペリコ島(Isla Perico)を中国企業に
売却することを阻止した。
一部報道によると、最近、中国の国有企業が
再びこの計画を進めているという。

ボイス・オブ・アメリカ/epochtimes経由より


ドイツで開かれたミュンヘン安全保障会議で
林外相が「台湾問題で中国と競い合う」と
述べましたが そうなると今 HOTな外交戦が
繰り広げられているのが南アメリカ大陸です

記事にあるように 世界で台湾を
国家承認する15カ国のうち8カ国が
この地域にあり台湾と中共による綱引きが
行われています

中南米では左派系の政権が強いのも中共にとっては
好都合な面もあるでしょう

こうなると重要性を増す太平洋同盟
(Alianza del Pacíficoへの参加




貴重なリチウムなどの産出が多いチリなどを含む
太平洋同盟という組織があり 日本にも参加が
促されていましたが こうなってくると前向きに
取り組む必要があるといえるでしょう

中国資本はスエズ運河を超える世界最大を目指した
ニカラグア運河の開発企業が潰れましたが今度は
パナマ運河への支配力を強めようとしています


ニカラグア運河の過去記事もみてください


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