2018年に世界で初めてヒト胚遺伝子編集
ベビーを誕生させたと発表した中国人
科学者 賀建奎が行方不明となっています
これまでの動きをまとめてみました
国際会議で、南方科技大学の生物学者で
賀建奎(He Jiankui)准教授が「遺伝子編集
技術CRISPR/Cas-9で先天的にHIV耐性を
持つ双子の女児が誕生したと成果を発表した
◆この研究は 賀准教授による所属大学への
研究内容の虚偽申請や 実際に遺伝子編集が
成功したのか?という実証問題
そして 当然のことながら医学と倫理両面からの
問題により世界中から非難される結果となる
◆中国当局は賀准教授の研究室記録と残りの
編集された胚を押収した。
状況からその後は 自宅軟禁だったと思われる
◆そして 2019年1月深圳にある南方科技大内の
アパートのバルコニーで目撃されたのを
最後に 姿を現わしていない/AP通信等より抜粋
ここで遺伝子編集ベビー誕生当時の
報道を振り返ってみます
双子の遺伝子編集ベビー誕生
南方科技大学 |
中国人科学者の賀建奎准教授が発表した
父親からのエイズウイルス(HIV)感染を
防ぐためDNA改変に成功したとする双子の
女児誕生は科学界に衝撃を与えた。
賀准教授はまた、ヒト胚の遺伝子情報を
書き換えを行うために、安全性が
担保されていない技術を用いたとされている。
ゲノム編集されたとされる赤ん坊 |
調査当局は、准教授がゲノム編集実験に
参加する8組のカップルを募り、結果的に、
2人が妊娠した
「ルル」と「ナナ」と呼ばれる双子は
現在は医師の管理化に置かれているという。
bbcより
クリスパー技術
賀氏は「クリスパー(Crispr)」と呼ばれる
遺伝子編集技術を用い、CCR5遺伝子の変異体
「CCR5デルタ32」を受精卵の段階に双子の
女児の染色体に挿入。双子の女児の
父親はHIVに感染していたが、女児らは
遺伝子変異によりHIVに感染しない。
CCR5に変異がある人は世界の平均よりも
早死の確率が2割程高いことが明らかになった。
afpより
つまりHIV感染には耐性ができたが早死にする
確率は2割高くなる可能性があるのが皮肉なところです
なんにしてもこのゲノム編集については
慎重な方向が求められると思うんですが
最後にちょっと見てもらいたいものがあります
日本学術会議という組織が催したシンポ
「ゲノム編集生物と社会について考える」
そこでは批判がある一方 活発な議論を行いたい
という内容で ずいぶんと前向きな姿勢が
覗われます
この日本学術会議は大学府の防衛産業等への
協力や参画について 批判を繰り返してきました
しかし 日本医学会をはじめ世界中から批判された
中国での双子を含むゲノム編集生物には
かなり前向きなことがわかります
ゲノム編集は有益な研究だからという言い訳は
通用しませんねぇ なぜならコンピーター
レーダーや航空機 インターネット GPS等々
これら全てが軍事技術のスピンオフです
自分らのやりたいものは活発に議論して
気に食わない研究には執拗に嫌がらせ
これが 研究者のやることなんですかねぇ?
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